コラム

申請書不要な市役所から学ぶ

取締役の東田です。

これまでの住民票や印鑑証明書の発行

役所で住民票や印鑑証明書を発行してもらうとき、どのようにするだろうか。
申請書に必要事項を記載して、窓口に行って申請書を渡して発行してもらうことになるわけです。
これまではそれが当然のようにして行われていました。
記載途中で間違いがあれば書き直しという手間がかかっていました。

申請書不要な自治体出現

埼玉県深谷市の市役所では、これまでの常識を覆したようです。
住民票や印鑑証明書を窓口で発行してもらうのに、申請書の記載は不要となったようです。
発行の手順は?

[1]
発券機で番号札を受け取る

[2]
窓口でマイナンバーカードや運転免許証を提示。

[3]
自動作成された申請書を確認して問題なければ署名。

[4]
発行された住民票や印鑑証明書を受領
上記のような流れですから、申請者は自動で出来上がった申請書に署名をするという作業をすれば良いわけですね。
便利なもんです。
河野デジタル大臣も訪れて視察されたようです

システムは個別ではなく全体で利用

国も自治体も学習しなければならない点であり、我々の業界も金儲けだけを考えずに肝に銘じなければいけない点があります。
こういった仕組みや、それによって使われるシステムを各自治体で個別に「別のモノ」を作って導入するという、時間と金の無駄遣いをしないということだ。
これまでずっとそんなことを繰り返し行われてきていました。
どれだけの税金が無駄に使われていたのかを計算するのも恐ろしい程です。
IT業界も「消費税が変わるごとにシステム改修が必要」という金に目がくらんで、ITの発展を自らの手で遅らせた張本人であることの自覚もしながら、同じことを繰り返さぬよう、日本全体で同じものを同じルーチンでできるように道を作っていってほしいですね。

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