コラム
11.12022
脳にインプットされる情報
取締役の東田です。
情報伝達
脳は視界、嗅覚、触覚、記憶などから様々な情報を伝達したり統合したりと、物凄い処理を行っていますね。
神経細胞が神経ネットワークを形成して、シナプスを介して神経細胞間の情報伝達を実施するわけです。
そのシナプスを強化することで認知症を含めた脳神経疾患を解明したり治せるようにしようと、日々日々研究が続けられたりもしています。
人は人に似せてロボットを作る
Factory Automationのような工場や工業用ロボットはそうではありませんが、ロボットを作るときに人間は、ヒトに似せて作ろうとする傾向があります。
パソコンの処理の速さの根幹はCPUなわけですが、1秒間に送れる信号の回数を増やせば増やすほどに、情報伝達・処理能力が増えて、ぬるぬる動くパソコンになるというわけですね。
そう。シナプスと似たようなもんですね。
CPUそのものには長期記憶の機能はありませんが、内蔵または外に着けた記憶装置にデータを流し込んで記憶することができますね。
人間でいうと、まず脳の海馬という部分で記憶されて、整理整頓をして大脳皮質に古い記憶を貯めていきます。
海馬に保管される記憶は、一時記憶にしか過ぎないのでほぼ消えます。
パソコンでいうと、RAMとROMみたいなもんですね。
人間は見た目だけじゃなく、「頭脳」の働きすらも似せているわけですね。
ただ、人間の脳は解明しきっているわけではありません。
快楽も刻み込まれる
私は2022年の5月に、特に理由もなくタバコを吸うのをやめました。
特段、きつい禁断症状的なものはなく、すんなりと禁煙に成功しています。
ただ毎朝起きると、脳が「煙草を吸うのだ」と命じているような感覚がずっとあります。
その命令は微弱で、吸うという行動に移るほどのものではありませんが。
これは、脳がタバコを吸うことによって分泌されたドーパミンという快楽ホルモンをずーっと覚えているからです。
麻薬の中毒者もまた同じです。
一度脳がソレを知ってしまったら、忘れ去ることができないままきっと土に還っていくのだろうと思います。
「タバコをやめれたから言えるんでしょ」と言われそうですが、吸ってて得はありません。