コラム
9.62019
テレビを持たなくなって10年
取締役の東田です。
メディアの進化と進化をやめたテレビ
まだYoutubeもメジャーではなく、現役最古(だと思っている)YoutuberのMEGWINさんが、自分自身のホームページで面白いことをやっていた時代がありました。
当時はタブレットタイプのPCは存在してなかったけれども、スマホらしきものが世に出てきて、その当時関わっていた電子書籍もそこまでメジャーではありませんでしたが、今後はそうなっていくのだろうという予測ができていました。
テレビは「この時間にテレビの前にいて放送を待つ」。
これは、番組コンテンツを見る選択肢がテレビしかなかったから通用し得たものでした。
ただYoutubeやニコ動のように、「自分が好きな時にアップロードされた番組コンテンツを見る」という選択肢を与えられたときに、人はそっちに行くだろう、と考えて、早々とテレビを持たなくなっていました。
その当時は、ネットとテレビは役割が分離しながら互いに進化を遂げていくのだろうと思っていましたが、予測は大きく外れて、テレビも然りですが、日本人のメディア進化の柔軟性の低さなのか、テレビの進化がパタッと止まりました。
キングコングの西野さんが「テレビは伝統芸能に行っちゃったんだな」と仰られていましたが、的確な表現だと思います。
N国党の躍進
立場上、ポリティカルコレクトネスには注意せねばならないのですけれども。
実は、N国党の立花代表の活動は結構昔から存じ上げています。
当時から「NHKをぶっ壊す」的な活動をしていました。
昔、ここまで支持者がいなくて、今花が咲いたのには理由があるのだろうと。
それはネットにおけるメディアの進化と既存テレビの質的、法的な進化のストップが有権者からして、立花代表は代弁者であり、代行者として期待でき得ると判断されたこと。
それに、まだまだ日本人は「枠から外れる者は排除」という村社会に生きていますが、欧米のような「変わったことする奴最高」的な思考は、特に若い世代に増殖し始めていて、そこからの支持層を獲得しているのであろうと。
何かを実現するために、一定の社会的ルールの下で野蛮と言われることを行うのは、私も組織のトップを連ねる人間として賛同はできます。
ただ、私は「税金を払わせてください」という思考の持ち主です。
ですので、私はテレビを持ってませんが、NHKの料金はずっと支払っています。
まだテレビでしか情報を得られないであろう人は、特に高齢者層だと思いますが、彼らの情報の流通を遮断することはあってはならないし、私一人の料金なんてたかがしれてますけれども、それでも少しは役に立てればいいんじゃないかと。